【名詞の種類】数えられる名詞「可算名詞」と数えられない名詞「不可算名詞」の違いや使い方を解説

名詞

名詞には、数えられる名詞「可算名詞」と、数えられない名詞「不可算名詞」があります。

本記事では、どんな名詞が可算名詞・不可算名詞なのか、またどのようなルールがあるのかを解説します。

そもそも名詞ってどんなもの?って方はこちらを参照してください。

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「数えられる名詞」可算名詞

可算名詞を簡単に表現すると「1つ,2つと数えられる名詞」です。

可算名詞の種類には、「普通名詞」「集合名詞」があり、これらを総称して可算名詞と呼んでいます。

■ 普通名詞・集合名詞の説明と例

名詞 説明
普通名詞 一定の形や区切りがあり、1つの物・単位として数えられる名詞 apple, book, computer, cat, iPhone, desk
集合名詞 いくつかの同種の人・物の集合体を表す名詞 company, people, family

可算名詞の単数系と複数形

可算名詞には「名詞が1つのとき:単数系」と「名詞が2つ以上のとき:複数形」があります。

それぞれのルールとしては

となります。

 

トムは1週間後に新しいアパートに引っ越す予定だ。
Tom is moving to a new apartment in week.

apartmentが普通名詞で単数なので「a new apartment」となります。

そのアパートには3つの家族が住んでいる。
There are three families in the apartment.

familyが集合名詞で、three 〜と複数形なので「families」になります。

「数えられない名詞」不可算名詞

不可算名詞を簡単に表現すると「1つ2つと数えることができない名詞」です。

数えることができない名詞なので、可算名詞のように「a」や「an」をつけたり、複数形にしたりはできません。

ではどのように数を数えるかというと、形を表す表現を使ったり、容器を表す語や単位などを使って表現します。

不可算名詞の種類には、「抽象名詞」「物質名詞」「固有名詞」があり、これらを総称して不可算名詞と呼んでいます。

■ 抽象名詞・物質名詞・固有名詞の説明と例

名詞 説明
抽象名詞 一定の形を持たずに、抽象概念なもの。見えないモノ music, information, time, news
物質名詞 区切ることが出来ない、または切ってもの同じもの rain, water, air, smoke, iron, gold, coffee, bread
固有名詞 特定の人・モノの名前
※固有名詞は大文字で書き始め、普通はa, an, theなどの冠詞はつかない
Mr.Tanaka, Harvard University

 

雨は水のしずくです。
Rain is drops of water.

Rainやwaterは物質名詞で、冠詞をつけたり複数形にしたりはしない。

 

スミス博士は1980年にハーバード大学を卒業しました。
Dr.Smith graduated from Harvard University in 1980.

Dr.Smith、Harvard Universityは固有名詞なので大文字で書き始めて、冠詞などはつけない。

 

● 定冠詞+固有名詞:固有名詞には通例theがつく

  • 海・川・運河の名前:the Pacific Ocean 太平洋
  • 複数形の国名・群島名・山脈名など:the Alps アルプス山脈
  • 「of + 名詞」がつく地名など:the University of Sydney シドニー大学

不可算名詞の数え方

不可算名詞を数える時は、形を表す表現を使ったり、容器を表す語や単位などを使って表現します。

1杯の水 a glass of water
1杯のコーヒー a cap of coffee

water(水)や、coffee(コーヒー)などの物質名詞は、a glass ofやa cap ofなどのグラスやカップなどの容器を使って数を表します。

1枚の紙 a piece of paper
1切れのケーキ a piece of cake

紙やケーキなども数えることができないので、形を表す表現のa piece ofを使って表します。

 

■ 不可算名詞の数え方

  • a piece of 〜 bread(パン), paper(紙), cake(ケーキ), chalk(チョーク), wood(木材), advice(警告)
  • a cup of 〜 coffee(コーヒー), tea(茶)
  • a glass of 〜 milk(牛乳), wine(ワイン), water(水)
  • a sheet of 〜 paper(紙)
  • a slice of 〜 cheese(チーズ)
  • a bottle of 〜 wine(1本のワイン)
  • a liter of 〜 milk(1リットルの牛乳)
  • 複数形…
    • five pieces of cake(ケーキ5切れ)
    • three cups of coffee(3杯のコーヒー)

 

2つで1セットのもの “a pair of〜” を用いて表現

2つで1セットのものに関しては「a pair of〜」で表現することができます。

1足の靴 a pair of shoes.
メガネ a pair of glasses.
手袋 a pair of gloves

2つで1セットなので冠詞の「a」がついて、名詞は複数形となります。

 

● 複数ペアのものを表現したい場合

2足の靴 two pairs of shoes

複数ペアを表す場合は、2つなら「two」を入れて、pairsと複数形にします。

 

日本語から英文に変換してみよう

My father drank two glasses of milk this morning.
Would you like to have a glass of tea?
This pair of shoes is bigenoughforme. ※enough:十分
I want to make friends with everyone in the class.
You should change trains at Tokyo Station to reach the destination earlier.
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