「〜するための・〜するべき」 to不定詞の形容詞的用法!名詞を修飾したり主語や目的語の状態を説明する

不定詞

to不定詞の用法には「名詞/副詞/形容詞的用法」がありますが、本記事ではto不定詞の「形容詞的用法」について解説します。

その他の用法については、こちらを参照してください。

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to不定詞の形容詞的用法

to不定詞の形容詞的用法は、文字からも分かるようにto不定詞が形容詞の働きをするので、「名詞を修飾」したり、「補語(主語や目的語の状態を説明する語)」になったりします。

なので役としては

  • 〜するための + 名詞
  • 〜するべき + 名詞
  • 〜しなければならない + 名詞
  • 〜する (〜したい) + 名詞

などがありますが、名詞を修飾するように訳せればOKです。

● 形容詞の用法について詳しくはこちら

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形容詞の語順としては、1語の場合は「前から名詞を修飾」し、2語以上のカタマリ(形容詞句)の場合は「後ろから名詞を修飾」します。

良いデザイン
good形容詞 design名詞.
机の上の本
a book名詞 1on 2the 3desk形容詞句

 

to不定詞を使った場合は、2語以上のカタマリとなるので後ろから修飾します。

その本を買うお金
money名詞 to buy the book
するべき宿題
homework名詞 to do
昼食を作る時間
time名詞 to cook lunch

to不定詞の形容詞的用法が名詞を後ろから修飾するので「名詞 + to do」となります。

 

名詞がto不定詞の主語・目的語になる

to不定詞に修飾される名詞が、to不定詞の主語・目的語の働きをする場合があります。

 

私の上司は周りの人たちの意見に影響されるような人ではない。
My boss is the last person名詞 to be influenced by the opinions of those around him.

名詞のthe last personはto不定詞のto be influencedに修飾されていて、「人(person)が影響される」のだから、the last personはbe influenced(影響される)の主語の働きをしています。

the last A to do:最も〜しそうもないA

 

私は学生たちに教えることよりも、彼らから学ぶことの方が多い。
I have more to learn from my students than I have to teach them.

名詞のmore(より多くのこと(more)を学ぶ」のだからmoreはlearnの目的語の働きをしています。

 

名詞の内容を説明する形容詞的用法

to不定詞の形容詞的用法は、直前の名詞の内容を説明する場合があります。

また修飾する名詞がto不定詞の主語にも目的語にもなっていない関係を「同格」と呼びます。

 

その国には1日に200万バレルの関侑を輸出する生産能力がある。
The country has the capacity名詞 to export two million barrels of oil per day.

名詞のthe capacityはto不定詞のto exportの主語にも目的語にもなってなく、to export以下はthe capacity(生産能力)の内容を説明しています。

 

■ to不定詞と同格関係になる主な名詞

  • ability to do:〜する能力
  • attempt to do:〜する試み
  • courage to do:〜する勇気
  • decision to do:〜する決定
  • effort to do:〜する努力
  • intention to do:〜する意図
  • plan to do:〜する計画
  • promise to do:〜する約束
  • right to do:〜する権利

 

「-body, -one, -thing + 形容詞 + to do」の語順

形容詞は1語であれば前から、2語以上のカタマリであれば後ろから名詞を修飾しますが、somebody、 everyone、 anythingなど、「-body、-one、-thing」で終わる代名詞を形容詞1語が修飾する場合、形容詞はその後に置かれます。

 

何か冷たいもの
something cold形容詞

形容詞coldが1語のsomethingを後ろから修飾しています。

 

何か飲むもの
something to drink
何か冷たい飲み物
something cold形容詞 to drink

to不定詞の形容詞的用法が1語のsomethingを「something + to do」や「something + 形容詞 + to do」と後ろから修飾しています。

 

家からピアノを運ぶのを手伝ってくれる力の強い人を私たちは必要としています。
We need someone strong形容詞 to help move the piano from our house.

代名詞のsomeone(誰か、ある人)を形容詞strong(力の強い) + to help(手伝ってくれる)が後ろから修飾しています。

 

日本語から英文をつくってみよう

Shikoku has a lot of places to visit.
Will you bring me something hot to drink.
Paul had nothing to eat yesterday.

 

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