本記事では、「〜すること、〜したこと」を表す動名詞の「主語・補語・動詞[前置詞]の目的語」の働きについて解説します。
また「名詞の内容を説明する「名詞 + of doing」」や「動名詞を用いた慣用表現」を併せて解説します。
「主語・補語・動詞[前置詞]の目的語」の働きをする動名詞
動名詞はdoing(動詞+ing)の形で、「〜すること、〜したこと」を表し、文中で「主語(S)・補語(C)・動詞、前置詞の目的語(O)」の働きをします。
Giving robots a sense of touch is an important way to make them more human.
Givingに導かれた句が文の主語になって「与えることは…重要な方法だ。」を表している。
One of the many benefits of foreign travel is learning how to cope with the unexpected.
learningに導かれた句が文の補語になって、「利点の1つは…を学ぶことだ」を表している。
I regret not having worked harder.
not having worked(働かなかったこと)は動詞regretの目的語となっています。
Mike is good at speaking Japanese.
前置詞atの目的語として「speaking Japanese 日本語を話すこと」を表している。
Wash your hands before eating lunch.
前置詞beforeの目的語として「eating 食べること」を表している。
■ 前置詞 + 〜ing が含まれる表現
表現 | 訳し方 |
---|---|
be good at 〜ing | 〜するのが得意だ |
How about 〜ing? | 〜するのはどうですか |
Thank you for 〜ing | 〜してくれてありがとう |
look forward to 〜ing | 〜するのを楽しみにする |
be thinking of 〜ing | 〜することを思っています |
be interested in 〜ing | 〜することに興味がある |
after 〜ing | 〜したあとで |
before 〜ing | 〜する前に |
without 〜ing | 〜せずに |
【同格】「〜する(という)名詞」名詞の内容を説明する 「名詞 + of doing」
名詞 + of doingで「〜する(という)名詞」を表し、名詞の後に続くof doingは、名詞の内容を説明する語句がきます。※「同格のof」とも言われる
The schema change has a risk of breaking the entire build.
名詞a riskの内容説明「ビルド全体が壊れること of breaking the entire build」で「ビルド全体が壊れる危険性」を表している。
動名詞を用いた慣用表現
動名詞を使った慣用表現も「固まり」で覚えることが大切です。
The real estate agents had trouble selling the building and had to lower the price.
have trouble (in) doingの直訳は「〜することにおいて困難がある」。
There is no telling what might come next in the present political situation.
there is no doingは「〜することは全くない」となり、そこから転じて「〜するのが困難である」「〜することはできない」という意味になる。
■ 動名詞を使ったその他の慣用表現
- be used [accustomed] to doing:〜することに慣れている
- be worth doing:〜する価値がある
- cannot help doing:〜せざるを得ない
- feel like doing:〜したい気がする
- it is no use doing:〜しても無駄である
- look forward to doing:〜するのを楽しみにしている
- spend A doing:〜するのにA(時間)を使う
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