「第4文型・第5文型」「疑問詞」「助動詞」「熟語動詞」を含む受動態の使い方を分かりやすく解説

受動態

本記事では「第4文型・第5文型」「疑問詞」「助動詞」「熟語動詞」を含む受動態の使い方を分かりやすく解説します。

第4文型の受動態

第4文型「S + V + O1 + O2」の受動態は、目的語が2つあるので受動態も2つ作ることができます。

受動態の作り方としては

  • O1が主語:O1 + be done + O2
  • O2が主語:O2 + be done + (to[for]) O1

となります。

ただし、“for”を用いる動詞(buy, make, cookなど)は、O2を主語(S)にした受動態の文しか作れないので注意が必要です。

 

私の叔父は私にこの時計をくれた。
My uncleS gaveV meO1 this watchO2
私は祖父からこの時計をもらった。
I was given this watch by my uncle.

O1を主語にして「私は与えられた」と受動を表しています。

 

この時計は祖父からもらったものです。
This watch was given to前置詞 me by my uncle.

O2を主語にして「この時計は与えられた」と受動を表しています。

 

彼女は私に夕食を作ってくれた。
SheS madeV meO1 dinnerO2.
私は彼女によって夕食を作られた。
I was made dinner by her.

forを用いる動詞makeなので、O1を主語にした受動態は作れない。

 

夕食は彼によって私のために作られた。
Dinner was made for前置詞 me by her.

O2を主語にして「夕食は作られた」と受動を表しています。

 

第4文型をとる動詞

動詞 意味 書き換えの時に用いる前置詞
S + give + O1 + O2. 「O1にO2を与える」 to ※相手がいる
S + teach + O1 + O2. 「O1にO2を教える」
S + show + O1 + O2. 「O1にO2を見せる」
S + tell + O1 + O2. 「O1にO2を伝える」
S + send + O1 + O2. 「O1にO2を送る」
S + lend + O1 + O2. 「O1にO2を貸す」
S + bring + O1 + O2. 「O1にO2を持ってくる」
S + buy + O1 + O2. 「O1にO2を買う」 for ※相手がいなくてもOK
S + make + O1 + O2. 「O1にO2を作る」
S + cook + O1 + O2. 「O1にO2を作る」

 

第5文型の受動態

第5文型「S + V + O + C」の受動態は、目的語を主語として「O + be done + C」と受動態を作ることができます。

Cを主語として受動態を作ることはできないので注意が必要です。

第5文型をとる動詞としては

  • call O C.「SはOをCと呼ぶ」
  • name O C.「SはOをCと名付ける」
  • make O C.「SはOをCにする」

などがあります。

 

私はそのネコをミミと呼ぶ。
IS callV the catO MimiC.
そのネコは私にミミと呼ばれる。
The cat is called Mimi by me.

Oを主語にして「その猫は呼ばれる」と受動を表しています。

 

ミミは私にネコと呼ばれる?
Mimi is called the cat by me.

Cを主語にした受動態の文は作れません。

 

動詞 + 目的語 + to doの受動態

第5文型のCにto doがくるパターンがあります。

「S + V + O + to do」(Oに〜するように…する、Oに〜することを…する)の受動態は「O + be done to do」(〜するように…される)となります。

能動体では目的語の後はdo(動詞の原型)だったのだ、受動態ではto do(to不定詞)になることに注意しましょう!

 

彼は翌週までに決心するように言われた。
He was told to make up his mind by the following week.

was told to make up his mindで「決心するように言われた」を表している。

 

私はこの前の日曜日に一日中働かされた。
I was made to work all day last Sunday.

使役動詞・知覚動詞を使った「S + V + O + do」の受動態も「O + be done + to do」の語順になります。

 

熟語動詞を含む受動態

熟語動詞(句動詞)を含む受動態は、熟語を1つの動詞として捉え、受動態の文を作ります。

熟語動詞は

  1. laugh at 〜 「〜を笑う」
  2. speak to 〜 「〜に話しかける」
  3. cut down 〜 「〜を切り倒す」
  4. take care of 〜 = look after 〜 「〜の世話をする」
  5. run over 〜 「〜をひく」

などがあります。

受動態にすると「前置詞(at, to, ofなど) + 前置詞(by)」となる場合がありますが、1つの動詞として捉えるので問題ありません。

 

みんなが私を笑った。
EveryoneS laughed atV(熟語動詞) meO.
I wasbe動詞 laughedp.p. at by前置詞の連続 everyone.

熟語動詞laughed at + byと前置詞が連続になっていますが、問題はなく「私は笑われた」と受動を表します。

 

疑問詞で始まる受動態

疑問詞を使った受動態の文は

  1. 主語(S)以外を問う疑問文:疑問詞 + 疑問文の語順(be動詞 + 主語(S) + 過去分詞(p.p.))〜?
  2. 主語(S)を問う疑問文:疑問詞 + be動詞 + 過去分詞(p.p.)〜? ※疑問詞が主語(S)をかねている

となります。

 

その公園はいつ掃除されましたか。
When wasbe動詞 the park cleanedp.p.?
いくつの言語があの国で話されていますか。
How many longuages arebe動詞 spokenp.p. in that country?

 

助動詞を含む受動態

助動詞を含む受動態は「主語(S) + 助動詞 + be + 過去分詞(p.p.) + by 〜.」とし、be動詞は原型の「be」を使います。

助動詞が含まれるので、助動詞のルールで文を作ることに注意しましょう!

 

その本は多くの人々に読まれるべきだ。
The book should be原型 read by many people.

「その本は読まれるべき」と受動を表していて、should be readと助動詞 + be doneとなっています。

 

日本語から英文をつくってみよう

I was given this camera by my father.
This camera was given to me by my father.
some cookies were made for me by Miku.
The dog was named Max by me.
What is this animal called in Japanese?
I was spoken to by the lady at the station.
Tom was spoken to by a stranger on his way home.
How many languages are spoken in Canada?
What are these birds called in English?
Pandas can be seen in this zoo.
The book will be read all over the world.

 

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