接続詞とは?等位接続詞「and, or, but, so」/接続副詞「otherwise, then」/従属接続詞の使い方を分かりやすく解説

接続詞

本記事では接続詞とは?から接続詞の種類「等位接続詞」「従続接続詞」について解説します。

接続詞とは?

接続詞とは、語・句・節をつなげるもので、等位接続詞と従属接続詞の2種類があります。

 

等位接続詞

等位接続詞とは、2つの語・句・節を対等の関係で結ぶ接続詞です。

等位接続詞の代表的なものとして

  1. and:A and B → AとB / Aそして[それから]B
  2. or:A or B → AまたはB
  3. but:A but B → AしかしB
  4. so:A so B → AだからB

があります。

 

and:A and B → AとB / Aそして[それから]Bの使い方

A and Bは、「AとB」や「Aそして[それから]B」を表します。

 

彼は手に鉛筆と消しゴムを持っています。
He has a pencil and an eraser in his hand.

名詞「a pencil」 と 名詞「an eraser」を and で結んでAとBとしている。

 

そのネコは小さくてかわいい。
The cat is small and pretty.

形容詞「small」 と 形容詞「pretty」をandで結んでAそしてBとしている。

 

チナツは本を読み,ノリコは絵を描いていました。
Chinatsu was reading and Noriko was painting.

文「Chinatsu was reading」 と S Vと続く文「Noriko was painting」 をandで結んでAそしてBとしている。

 

彼は目を覚ますと、顔を洗った。
He woke up and washed his face.

andは時間的連続を表すこともあり、「He woke up」と「washed his face(顔を洗った)」をandで結んで、AそれからBとしている。

つまり「He woke up(彼が目を覚ます)」の後に、「washed his face(顔を洗った)」という出来事が起こったことを表しています。

andで2つ以上の人称を並べる場合

「AかBか」と、どちらかの答えを求める疑問文を選択疑問文と呼びます。

andで2つ以上の人称を並べる場合は、「2人称→3人称→1人称」の語順で並べます。

● 人称についてはこちら

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カオリとサキは英語の先生です。
KaoriA(3人称) and SakiB(3人称) are English teachers.
あなたと私は学生です。
YouA(2人称) and IB(1人称) are students.
アンディと私は親友です。
AndyA(3人称) and IB(1人称) are good friends.

 

Andy and Iなど人称が複数でてきた時の代名詞への置き換えは「1人称→2人称→3人称」の順に優先します。※応答の時などの代名詞は優先順位が高いものを使う

  • you and I → we
  • you and he → you
  • Tom and I → we
  • you and Masao → you
  • Jon and Susie → they
  • these balls → they
  • the boys → they

 

or:A or B → AまたはBの使い方

A or B は「Aまたは[それとも]B」を表します。

 

これは学校ですか、それとも図書館ですか。
Is this a school or a library?

名詞「a school」 と 名詞「a library」を and で結んでAそれともBとしている。

 

あれは鳥ですか、それとも飛行機ですか。
Is that a bird or a plane?
それは鳥です。 It’s a bird.

応答はItで答えます。

 

あなたは犬が好きですか、それとも猫が好きですか。
Do you like a dog or a cat?
私は猫が好きです。
I like a cat.

一般動詞のorもbe動詞と使い方は変わらずA or Bで表します。

応答は、主語 + 一般動詞 〜. で答えるので、you「あなたは」で聞かれた質問なので I「私は」で答えます。

 

but:A but B → AしかしBの使い方

A but B は「AしかしB」を表します。

 

私の妻は犬が好きだが、しかし私は猫が好きだ。
My wife likes dogs, but I like cats.

「My wife likes dogs」とSVと続く文「I like cats」をbutで結んで、AしかしBとしている。

 

見栄えはいいですね。しかし、いくつか提案があります。
It looks good. But I have a couple of suggestions.

「It looks good」とSVと続く文「I have a couple of suggestions」をbutで結んで、AしかしBとしている。

It looks good. と一旦文が終わっているが続く文でButと始めています。

※a couple of〜:〜がいくつかあります。

 

すみませんが、質問をしてもいいですか。
Excuse me, but may I ask you a question?

Excuse me や I’m sorry などの謝罪を表す表現の後で、「が」を表すこともできる。

 

so:A so B → Aだから[なので]Bの使い方

A so B は「Aだから[なので]B」を表します。

 

彼は疲れていたので早く寝ました。
He was tired, so he went to bed early.

「He was tired」とS Vと続く文「he went to bed early」をsoで結んで、AだからBとしている。

 

「そうすれば〜[さもないと〜]」命令文[義務の助動詞など], and[or] SV

節を結ぶ等位接続詞の用法として、「命令文[義務の助動詞など], and[or] S + V.」があります。

「命令文, and S + Vプラス内容.」 で「〜しなさい,そうすればSはVする」を表し、andに続くSVは、プラスの内容が続きます。

SVがマイナスの内容の場合はorを使って「命令文, or S + Vマイナス内容.」で 「〜しなさい,さもないとSはVする」を表します。

文頭は命令文だけとは限らず、You should〜, and SV(あなたは〜したほうがいい、そうすれば〜)のように、shouldやhad betterなどの義務を表す助動詞を使った文の後に続けることもできる。

 

早く起きなさい,そうすれば始発電車に間に合いますよ。
Get up early命令文and you will catch the first trainプラス内容.

andに続くSVは「始発電車に間に合う」とプラスの内容がきています。

 

早く起きなさい,さもないと始発電車に乗り遅れるよ。
Get up early命令文or you will miss the first trainマイナス内容.

orに続くSVは「始発電車に乗り遅れる」とマイナスの内容がきています。

 

接続副詞「さもないと〜[その後で]」SV; otherwise[then] SV

接続副詞は品詞としては副詞だが、等位接続詞のように2つの節を結びます。

 

もう出発したほうがいいですよ。さもなければ、電車に乗り遅れますよ。
You’d better go now; otherwise you will miss the train.

orと同じような働きとして「otherwise」もあり、「さもなければ」を表します。

接続副詞の前に置かれるセミコロン(;)は、接続詞を使わずに2つの節を結ぶときに使われる句読点で、接続副詞を使う場合によく使われます。

 

その他の逆接的な接続副詞としては

  • however:しかしながら
  • nevertheless:それにもかかわらず
  • nonetheless:それにもかかわらず
  • still:それにもかかわらず
  • yet(and yet, but yet):それにもかかわらず
  • else:さもないと

などがあります。

 

トムの家族は1990年から1997年までシカゴに住んで、その後にロサンゼルスに引っ越しました。
Tom’s family lived in Chicago from 1990 to 1997, (and) then they moved to Los Angeles.

接続副詞のthenは「その後で、それから(すぐ)」という意味で、2つの節[文]を結びます。※and thenは、andが省略されることもあります

 

その他の順接的な接続副詞としては

  • also:さらに
  • besides:その上
  • moreover:その上
  • hence:それ故に、従って
  • therefore:それ故に、従って
  • consequently:その結果、従って

などがあります。

 

語句を結ぶ等位接続詞の重要表現

語句を結ぶ等位接続詞の重要表現として

  • not only A but also B:AだけでなくBもまた(alsoは省略可)
  • both A and B:AもBも両方とも
  • not A but B:AでなくてB
  • either A or B:AかBか
  • neither A nor B:AでもBでもない

などがあります。

 

彼は何杯かのウイスキーだけでなく、ボトル1本のワインも飲んだ。
He drank not only several glasses of whiskeyA but also a bottle of wineB.

not only A but also Bで「ウイスキーだけでなくボトル1本のワインも」を表しています。

 

従属接続詞

従属接続詞とは、内容的に重要なほうの節(=主節)を「接続詞+節」の形で修飾する接続詞です。

従属接続詞には、名詞節を導く接続詞と、副詞節を導く接続詞の2種類があります。

 

ヒサシは私に、私が君のメールアドレスを知っているかどうか尋ねた。
Hisashi asked me if I knew Miki’s E-mail address.

ifは「〜かどうか」を表す接続詞で、if I knew Miki’s E-mail addressという名詞節を作り、主節の動詞askedの目的語となっています。

 

病気だったので、ゆみは仕事を休みました。
Yumi was absent from work because she was sick.

becauseは「〜なので」と理由を表す接続詞で、because she was sickという副詞節を作り、主節を修飾しています。

 

「〜ということ、〜かどうか」SV that SV 名詞節を導く接続詞|that、if、whether
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日本語から英文が作れるか試してみよう

Amy opened the box and found a new dress.
I’ll take the data from the database and put it in a file.
 I’ll put you in the loop, so you can share your idea.
You and I are friends.
You and he have many CDs.
The students play soccer.
Study hard, and you will pass the examination.
Hurry up, or you’ll miss the train.
Use your dictionary, and you can understand this book.
Get up early, or you will be late for school.
Do you play baseball or soccer?

 

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