前置詞とは?「時」「場所」「理由」「目的」などを表す前置詞について分かりやすく解説

前置詞

本記事では「前置詞」について解説します。

前置詞とは?

前置詞とは、主に名詞の前に置かれ、「前置詞+名詞」でカタマリを作り、時、場所、理由、目的などを表します。

前置詞の後にくる語(句)を前置詞の目的語と呼びます。

 

私は毎日8時に学校に行きます。
I leave for school at eight every day.

for schoolで「学校へ」を、at eightで「8時に」を表している。

 

その日は遊園地にはたくさんの人がいた。
There were many people in the amusement park on that day.

in the amusement parkで「遊園地に」という場所を、on that dayで「その日は」という時を表している。

 

前置詞の種類

数語で1つの前置詞の働きをするものを群前置詞と呼びます。

 

私は交通事故のために遅刻した。
I was late because of the traffic accident.

because of Aは「Aの理由で」のように理由を表す群前置詞です。

 

ホテルの前にバス停がある。
There is a bus stop in front of the hotel.

in front of Aは「Aの前で」のように場所を表す群前置詞です。

 

2語から成る群前置詞

何日かの雨の日を別とすれば、私たちの北海道旅行は素晴らしかったです。
Apart from some rainy days, our trip to Hokkaido was great.

apart from Aで「Aは別として」を表します。

apart from Aにはこの他にも「Aのほかに、Aに加えて」という意味もあります。

 

あなたの寛大な協力のおかけで、私たちは3日以内でそのプロジェクトを終えることができました。
Thanks to your kind cooperation, we were able to finish the project within three days.

thanks to Aで「Aのおかげで」を表します。

 

3語以上から成る群前置詞

外務大臣は政府を代表して国連に出席した。
The foreign minister attended the United Nations on behalf of the government.

on behalf of Aで「Aを代表して」を表します。

 

鈴木さんは健康のためにタバコをやめました。
Mr. Suzuki gave up smoking for the sake of his health.

for the sake of Aで「Aの(利益の)ために」を表します。

for the sake of Aは、for benefit[good] of Aとしても同じ意味を表すことができる。

 

前置詞の表す意味

「前置詞 + 名詞」の表す意味は、時、場所、原因、目的、手段、材料などいろいろあります。

前置詞の多くは複数の意味・用法があるので、それぞれの前置詞が持つ基本的なイメージを抑えることが大切です。

 

前置詞 意味 用法
at 〜に
〜において
場所・時・方向・状態・従事・根拠・割合・権限・原因 彼は今、仕事中です。(従事)
He is at work now.彼女はそのニュースに驚いた。(原因)
She was surprised at the news.
in 〜の中に[で、の] 場所・時・状態・所属・着用・分野・手段・方法・形状 兄のまさきは駅にいる。(場所)
My brother Masaki is in the station.
on 〜に接して 場所・時・接触・近接・支持・方向・対象・関連 これは中国紙に関する本です。(関連)
This is a book on Chinese history.
from 〜から 起点・起源・変化・原料・原因・根拠・分離・相違・要求 ニックはニューヨーク出身です。(起源)
Nick is from New York.
to 〜へ[に] 方向・到着・限界・範囲・目的・結果・結合・比較・対立 月曜日に私の家に来てください。(到着)
Please come to my house on Monday.
for 〜のために 目的・交換・理由・関連・範囲・期間 夕食に何を食べたいですか。(目的)
What do you want for dinner?
of 〜の
〜から離れて
所属・分離・根源・部分・関連・性質 このスプーンは銀でできている。(材料)
This spoon is made of silver.
with 〜と一緒に
〜を相手に
同伴・対立・所属・付帯状況・手段・原因・関連 私は車庫付きの家が欲しいです。(所有)
I want a house with a garage.
by 〜のそばに 位置・準拠・通過・差異・単位・手段・時・動作主 私は妻より4歳年上です。(差異)
I’m older than my wife by four years.私は電車で通勤している。(手段)
I commute by train.

 

場所・時を表す前置詞

兄のまさきは駅にいる。
My brother Masaki is in the station.
健太は朝7時に起きます。
Kenta get up at seven in the morning.
月曜日に私の家に来てください。
Please come to my house on Monday.
ナンシーは自転車で学校に来ます。
Nancy comes to school by bike.

 

■「前置詞+名詞」でカタマリを作る。

場所 前置詞
at the station(駅で)
at this school(この学校で)
at<一点> at three o’clock(3時に)
at five(5時に)
in Japan(日本で)
in Tokyo(東京で)
in<包囲> in summer(夏に)
in 1981(1981年に)
in the morning(朝に)
<in + 月、年、季節など>
on the desk(机の上に)
on the wall(壁に)
on〈接触〉 on Sunday(日曜日に)
on the first of May(5月1日に)
from Osaka(大阪から)
from here(ここから)
from 〈出発点〉 from eight to nine(8時から9時まで)
to school(学校へ)
from A to B(AからBへ)
to〈到着点〉
〈接近〉by the bus(バスのそばで) by 〈期限〉 by tomorrow(明日までに)
before before eight(8時前に)
before Christmas(クリスマス前に)
after after January(1月の後に)
after school(放課後に)

※その他の前置詞:by 乗り物 「〜で」〈交通手段〉/ near 〜 「〜の近くに」 / under 〜 「〜の下に」

 

前置詞を含む句の働き

副詞句

前置詞に導かれた句は副詞句を作り、動詞や形容詞を修飾します。

 

私と妻は機能、銀座へ夕食に行った。
My wife and I went動詞 to Ginza for dinner yesterday.

to Ginza(銀座へ)、for dinner(夕食に)は動詞went(行った)を修飾しています。

 

ボブは数学が得意です。
Bob is good形容詞 at mathematics.

at mathematics(数学が)は形容詞good(得意な)を修飾しています。

 

嬉しいことに、私は入試に合格した。
To my delight, I passed the entrance exam文全体.

To my delightのような慣用表現が文全体を修飾しています。

 

形容詞句

前置詞に導かれた句は形容詞句を作り、名詞を修飾したり文の補語になります。

 

これは非常に重要な問題です。
This is a question名詞 of great importance.

of great importance(非常に重要な)は直近の名詞a question(問題)を修飾しています。

 

私の祖父は健康です。
My grandfather is in good healthC.

in good healthは「健康な」という意味で、文の補語になっています。

 

彼らはそのエレベーターが故障しているのに気づいた。
They found the elevatorO out of orderC.

out of order(故障して)のように、第5文型で目的語の補語になることもあります。

 

 

 

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