本記事では「付加疑問文」と「否定疑問文」について解説します。
「〜ですよね」付加疑問文
付加疑問文は、「〜ですよね」と相手に確認したり、問いかけ、同意を求める疑問文です。
文の形としては、前文の内容によって異なり
- 前文が肯定文：文末に否定の疑問文をつける
- 前文が否定文：文末に肯定の疑問文をつける
となります。
前の文がbe動詞、一般動詞、助動詞によって文末につける疑問文の形が異なり、時制は一致させる必要があります。
be動詞の文の付加疑問文
be動詞の付加疑問文は前文の肯定・否定や時制、主語によって作り方が異なります。
● be動詞の付加疑問文の作り方
| 種類 | もとの文の形 | 付加疑問の形 |
|---|---|---|
| 主語 + be動詞〜 . の文 | 肯定文 | be動詞の否定短縮形 + 主格の代名詞? ※否定短縮形=isn’t, aren’t, wasn’t, weren’t |
| 否定文 | be動詞 + 主格の代名詞? ※be動詞=am, is, are, was, were |
|
| There is構文 | 肯定文 | be動詞の否定短縮形 + there? ※否定短縮形=isn’t, aren’t, wasn’t, weren’t |
| 否定文 | be動詞 + there? ※be動詞=is, are, was, were |
You are肯定(現在) a math teacher, aren’t否定(現在) you?
be動詞の現在形で、前文が「あなたは数学の先生」と肯定の内容がきているので、「ですよね」を表すのに否定の疑問「aren’t you?」をつけます。
Mike wasn’t否定(過去) here yesterday, was肯定(過去) he?
be動詞の過去形で、前文が「マイクはここにいなかった」と否定の内容がきているので、「いなかったですよね」を表すのに肯定の疑問「was he?」をつけます。
There were肯定(過去) many children in the park, weren’t否定(過去) there?
There be構文で、前文が「こどもたちがたくさんいた」と肯定の内容がきているので、「いましたよね」を表すのに否定の疑問「weren’t you?」をつけます。
一般動詞の文の付加疑問文
一般動詞の付加疑問文は前文の肯定・否定や時制、主語によって作り方が異なります。
● 一般動詞の文の付加疑問文の作り方
| 種類 | もとの文の形 | 付加疑問の形 |
|---|---|---|
| 1 現在形の文(主語が3人称単数以外) | 肯定文 | don’t + 主格の代名詞? |
| 否定文 | do + 主格の代名詞? | |
| 2 現在形の文(主語が3人称単数) | 肯定文 | doesn’t + 主格の代名詞? |
| 否定文 | does + 主格の代名詞? | |
| 3 過去形の文 | 肯定文 | didn’t + 主格の代名詞? |
| 否定文 | did + 主格の代名詞? |
※ 主語(S)や時制にあわせて，do, does, didを使い分ける。
You don’t否定(現在) go to the library on Monday, do肯定(現在) you?
一般動詞の現在形で、前文が「あなたは図書館に行かない」と否定の内容がきているので、「いきませんでしたよね」を表すのに肯定の疑問「do you?」をつけます。
Naoko like肯定(現在) watching TV, doesn’t否定(現在) she?
一般動詞の現在形で、前文が「なおこは好きです」と肯定の内容がきているので、「好きですよね」を表すのに否定の疑問「doesn’t you?」をつけます。
主語が3人称単数なので、「does」を使って表します。
She read肯定(過去) the letter yesterday, didn’t否定(過去) she?
一般動詞の過去形で、前文が「彼女は読みました」と肯定の内容がきているので、「読みましたよね」を表すのに否定の疑問「didn’t she?」をつけます。
その他の付加疑問文
その他の付加疑問文として、助動詞、命令文、Let’s、現在完了を使う場合は、前文の肯定・否定や文の種類によって作り方が異なります。
● その他の付加疑問文の作り方
| 種類 | もとの文の形 | 付加疑問の形 |
|---|---|---|
| 助動詞の文 | 肯定文 | 助動詞の否定短縮形 + 主格の代名詞? ※助動詞の否定短縮形=can’t, shouldn’tなど |
| 否定文 | 助動詞 + 主格の代名詞? ※助動詞=can, shouldなど |
|
| 命令文 | 動詞の原形〜 | will you?「〜しなさいね」「〜してくださいね」 |
| Let’s〜. の文 | Let’s〜 | shall we? 「〜しましょうか」 |
| 現在完了の文 | 肯定文 | have[has]の否定短縮形 + 主格の代名詞? |
| 否定文 | have[has] + 主格の代名詞? |
You can肯定 play the guitar, can’t否定 you?
助動詞の文で、前文が「あなたは弾くことができる」と肯定の内容がきているので、「弾けますよね」を表すのに否定の疑問「can’t you?」をつけます。
Pass me the sugar命令文, will you?
前文が命令文で、文末に「will you?」をつけることで「〜してくれますよね」から「〜してくれませんか」と丁寧な文となります。
Let’s play basketballLet’sの文, shell we?
前文がLet’sの命令文で、文末に「shell we?」をつけることで「〜してくれますよね」から「〜しましょうか」と勧誘の文となります。
You have been肯定 in Japanese for ten years, haven’t否定 you?
現在完了の文で、前文が「あなたは１０年間ずっと日本にいる」と肯定の内容がきているので、「いますよね」を表すのに否定の疑問「haven’t you?」をつけます。
「〜ではないのですか」否定疑問文
否定疑問文は、「〜ではないのですか」と相手に確認したり、問いかけをする疑問文です。
文の形としては、「don’t, didn’t, aren’t, can’t」などの否定語から始まり、文が続きます。
Don’t否定 you go shopping?
Don’tから始まり、you go shoppingとDon’t + S Vの形となっていて「行かないのですか」を表しています。
Can’t否定 he cook?
Can’tから始まり、he cook?とCan’t + S Vの形で「料理ができないのですか」を表します。
付加疑問文と否定疑問文の答え方
付加疑問文、否定疑問文の答え方は少し注意が必要で、日本語と英語の「はい Yes」についての違いを意識しないといけません。
- 日本語の「はい」と「いいえ」
- 相手の発言に対して同意を示す場合…「はい」
- 相手の発言に対して同意しない場合…「いいえ」
- 英語の “Yes” と “No”
- 答えの内容が肯定なら… “Yes”
- 答えの内容が否定なら… “No”
このように英語のYesには肯定の意味を表すので、「〜ではないのですか」の問いに対しては肯定なら「Yes」、否定なら「No」を使って応答します。
You can’t drive a car, can you?
はい、できません。No, I can’t.
「できませんよね」の問いに対して、日本語だと「いいえ、できます」となりますが、英語では肯定の「Yes」を使って答えます。
「はい、できません」につられてYes, I can’tとならないように注意しましょう。
Doesn’t he know my telephone number?
はい、知りません。No, he doesn’t.
「知りませんよね」の問いに対して「Yes」を使って答えます。
日本語から英文をつくってみよう
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