「…を〜している状態にする」「…を〜しているのを見る、聞く」動詞(V) + 目的語(O) + 現在分詞(ing)[過去分詞(.p.p)] 分詞の叙述用法

分詞

分詞は動詞の性質を持った形容詞の働きをするので、形容詞の用法と同じく「限定用法」「叙述用法」の2つがあります。

● 形容詞の用法はこちら

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それぞれの用法としては

  • 限定用法:名詞を直接修飾する分詞
  • 叙述用法:補語の位置にきて主語や目的語を修飾する分詞

となります。

本記事では分詞の「叙述用法」について解説します。叙述用法は補語としての働きをするので文型でいうと「第2文型」「第5文型」となります。

● その他の用法、文型についてはこちらを参照してください。

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動詞+目的語+現在分詞

「Oが〜しているのを見る、聞く」知覚動詞(V)+目的語(O)+現在分詞(ing)

何人かの学生がその建物から出てくるのが見えた。
I saw some students walking out of the building.

saw some students walking outで「何人かの学生が出てくるのが見えた」を表している。

 

「Oを〜している状態にする」使役動詞(V) + 目的語(O) + 現在分詞(ing)

彼女はみんなを30分待たせた。
She kept everybody waiting for half an hour.

kept everybody waitingで「みんなを待っている状態にする→みんなを待たせた」を表している。

 

動詞+目的語+過去分詞

知覚動詞や、そのほかの使役動詞も「目的語+過去分詞」を後に取ることができ、それぞれ「Oが〜されるのを見る、聞く」、「Oを〜された状態にする」を表します。

「have + 目的語(O) + 過去分詞」には「Oを〜してもらう」という使役の意味と、「Oを〜される」という被害の意味があります。※どちらの意味になるかは、文脈から判断

 

「Oを〜してもらう」「have + 目的語(O) + 過去分詞」使役の用法

「have + 目的語(O) + 過去分詞」には「Oを〜してもらう」という使役の意味がある。

 

あなたはその歯を抜いてもらったほうがいい。
You should have that tooth pulled out.

使役の用法で、have that tooth pulled outで「歯を抜いてもらう」を表している。

 

「Oを〜される」「have + 目的語(O) + 過去分詞」被害の用法

「have + 目的語(O) + 過去分詞」には「Oを〜される」という被害の意味があります。

 

あきこは鞄を盗まれて、お金をすべて失った。
Akiko had her bag stolen and lost all her money.

被害の用法で、had her bag stolenで「彼女の鞄を盗まれた」を表している。

 

「Oが〜の状態であってほしい」like [want] + 目的語(O) + 過去分詞

私はこのスーツケースをできるだけ早く私の部屋に運んでもらいたい。
I want this suitcase taken to my room as soon as possible.

 

「Oを〜の状態にさせる」get + 目的語(O) + 過去分詞

今日中にこのファイルを終わらせます。
I’ll get this file done today.

get this file doneで「このファイルを終わらせる」を表している。todayのように過去分詞の後に語句が続くこともある。

 

全部やったんですか?
Did you get it all done?

get it all done?で「それを全部やった」を表している。
all done : すべて終える

 

このモジュールをリストに追加してもらえますか?
Can you get this module added to the list?

get this module addedで「このモジュールを追加された状態にする」を表しているので、助動詞canと合わせて、このモジュールを追加された状態にしてもらえますか→このモジュールを追加してください となる。

 

できるだけ早くにこれを解決しないといけない。
We have to get this resolved as soon as possible.

have to「しなければならない」に続けて、get this resolved「これを解決した状態にする」が来てるので「これを解決しないといけない」となる。
熟語 as soon as possible: できるだけ早く

 

 

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