【助動詞mustとhave[has] to】義務「〜しなければならない」・推量「〜に違いない」の意味と使い方を分かりやすく解説

助動詞

本記事では、助動詞mustとhave[has] toの使い方について解説します。

助動詞must・have toの意味・使い方としては

  • 義務:〜しなければならない
  • 推量:〜に違いない

があります。

義務「〜しなければならない」

助動詞mustとhave[has] toは、「〜しなければならない」と義務を表す。shouldよりも義務や命令的な意味が強い。

mustとhave toはほとんど同じ意味を表すが、mustのほうが強制の意味合いがやや強くなり、否定文、疑問文にした時に意味が変わってくる。

must、have toの後にくる動詞は、動詞の原型にし、have toは主語が3人称単数だったらhas toに変化する。

「〜したほうがいい」を表すものとして、had betterもあるが、命令的な意味合いはmustとshouldの中間くらい。

私は今日,宿題をしなければならない。
I have to do my homework today.

have toを使って「しなければならない」を表している。

 

私は今日、銀行に行かなければならない。
I must go原型 to the bank today.

mustを使って「しなければならない」を表している。

助動詞の語順と文の作り方については「助動詞の文の作り方」を参照。

 

彼は英語を勉強しなければならない。
He has to study原型 English.

主語が3人称単数なので、has toで「しなければならない」を表現していて、has toの後ろの動詞は原型studyになる。※主語が3人称単数なのでhas toじゃなく通常の一般動詞の文であればstudies

 

「〜しなければならない」は助動詞must、一般動詞have[has] toの2パターンで表すことができる。

助動詞 「義務」を表す表現 一般動詞を用いた表現
must 「〜しなければならない」 have to / has to

 

「〜してはいけない」「〜しなければなりませんか」 助動詞mustとhave[has] to 〜. 否定文と疑問文

否定文の時は、助動詞mustと一般動詞have[has] toで意味が異なり、must notでは「〜してはいけない」と禁止の意味になり、not have toでは「〜しなくてもよい」と不必要の意味となる。

 

あなたはひとりでそこへ行ってはいけない。
You must not禁止 go there alone.

must notとして、「行ってはいけない」と禁止を表している。

 

あなたはひとりでそこへいく必要がない。
You don’t have to不必要 go there alone.

don’t have toとして、「いく必要がない」と不必要を表している。

 

私はひとりでそこへ行かなければなりませんか。
Must I go there alone?
はい,行かなければなりません。Yes, you must.
いいえ,その必要はありません。 No, you don’t have to.

mustの疑問文「行かなければなりませんか」に対して、Yesの場合は「must」を使い「行かなければならない」を表し、、Noの場合は「not have to」を使って「その必要がないと」必要がないことを表している。

 

私はひとりでそこへ行かなければなりませんか。 Do I have to go there alone?
はい,行かなければなりません。 Yes, you do. / いいえ,その必要はありません。 No, you don’t.

have toの疑問文は、一般動詞の文なので「do」で答える。

 

助動詞の語順と文の作り方については「助動詞の文の作り方」を参照。

 

■ 助動詞mustと一般動詞have toの一覧

助動詞 一般動詞を用いた表現
must + 動詞の原形 表現 have[has] to + 動詞の原形
「〜しなければならない」 意味 「〜しなければならない」
must not〜 「〜してはいけない」(禁止) 否定文 don’t[doesn’t] have to〜 「〜する必要はない」(不必要)
Must + 主語(S) + 〜? 「〜しなければなりませんか」 疑問文 Do[Does] + 主語(S) + have to〜? 「〜しなければなりませんか」
Yes, 主語(S) + must. / No, 主語(S) + don’t[doesn’t] have to. 応答 Yes, 主語(S) + do[does]. / No, 主語(S) + don’t[doesn’t]

〈短 縮 形〉must not = mustn’t[マスント]
〈書きかえ〉You must not〜. = Don’t〜.(禁止の命令文)

 

推量「〜に違いない」

助動詞mustの「推量」用法として、「〜に違いない」があります。

彼女は親切に違いない。
She must be原型 kind.

後ろにbe動詞がくると「推量」の意味で用いられている可能性が高い。

サムはこの事件と関係があるに違いない。
Sam must have something to do with this case.
推量のmust「〜に違いない」の否定はcan’t「〜のはずがない」を使います。
また「〜したに違いない」と過去のことを表す場合はmust have doneを使います。

日本語から英文を作ってみよう

It’s almost eight! I must go home now.
You have to wash your hands before eating.
You must not be late for school.
I do not have to go to school today.
Must I come back early?
No, you don’t have to.
An OS name must come through in the user log.
Your son must be clever. He answered all the questions.

● 助動詞の一覧はこちら

【英文法】助動詞の一覧と各助動詞の意味・使い方を基礎から分かりやすく解説
本カテゴリーは英文法の「助動詞」についてまとめたものです。 基礎となる助動詞とは?から助動詞の一覧、各助動詞の意味・使い方を分かりやすく解説しています。
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